最近アメブロが大変なことになっているという噂を聞きました。大変なことっていうのは、例えば記事が削除されたりとか、せっかく作ったデザイン・カスタマイズを元に戻されてしまったりとか。一番ショッキングなのはアカウントが削除されてしまうことでしょう。
まぁ、アカウント削除は何かしら規約違反があるからかと思いますので、文句は言えないでしょうが、ひとつ言えるのは、全体としてちょっとビジネスには使いにくくなってきたな、ということです。
無料ブログのリスク
アメブロに限りませんが、無料ブログは広告が表示されますし、カスタマイズの自由度も制限されます。運営側の都合でいつ利用規約が変更になるかも分かりません。そしてその都度対応を迫られては時間と労力がかかってしまいます。
確かにアメブロのペタなどに代表される、独自のコミュニケーションツールを利用できるなどのメリットもあります。しかしソーシャルメディアが普及してきている今、それらとの連携で同様の効果を期待することができるので、不可欠なツールではなくなってきています。そこで、CMS を利用しましょう、というのがこの記事のテーマです。
Movable Type でもいいのですが、ぼくが使ったことないというのと、コスト面では WordPress の方がお得なようなので、ここでは WordPress をおすすめさせて頂きます。
1.依存度が最小限に抑えられる
ビジネスで最も回避しなければならないのは依存の状態です。(別にビジネスに限りませんけどね)「この取引先との契約が切れたら終わる・・・」という状態は健全な状態ではないですよね?
もちろん、色々な方との関係があってこそビジネスは成り立つのですが、自らの経営状況が左右されるほど、何か1つのことに依存した状態はリスクが大きすぎます。無料ブログを利用することは、この依存度を高めてしまいます。つまり、いつサービスが終了するか分からない、ということです。そして無料なので文句も言えません。
WordPress はサーバー設置型です。確かに、ファーストサーバーの事故があったので、必ずしも安全とは言えませんが、バックアップは(面倒ですが)ちゃんと自分で管理できるので、リスク管理を自分の責任で行う事ができます。
ほとんどの無料ブログサービスは、大々的にセールス活動や勧誘活動をすることに消極的です。アメブロは結構ビジネスでも使われていますが、最近は厳しくなってきているようです。広告を外す有料プランもありますが、有料プランにするよりはデータの消えないサーバーを借りるのと独自ドメインの取得にお金を払った方が、費用対効果がいいのは間違いないでしょう。
WordPress自体は無料・プラグインもほぼ無料ですしね。それにも関わらず、使い道は自由自在です。無料ブログだと、バックアップを取る事すら難しかったりします。
2.SEOに強い(らしい)
「らしい」、なんて無責任で申し訳ないが、実感としてもそうだし、他の人から聞いた感想などから判断しても、結構 “ 確からしい ” と言えそうです。Google の検索エンジン部門責任者のマット・カッツ氏も認めていることです。
SEOと言うのは検索結果の上位に表示されるようにするための対策のことですが、やはりブログを立ち上げたからには自社のブログが上位に表示されて多くの人に訪問してもらいたいと考えますよね? そのために必要な対策を SEO と読んでいます。
WordPress を使うには、自分でサーバーを用意してドメインを用意しなければなりません。そして、この独自のドメインを使えるということが SEO 的に重要なようです。
無料ブログサービスの場合ドメインは選べません。選べてもサブドメインになってしまいます。独自ドメインは、最初 Google からの評価も低いですが、記事を追加してブログを育てて行けば、ドメインがどんどん強くなります。
また、All in One SEO Pack に代表されるような、SEO 対策用のプラグインもあり、訪問者向けのタイトルと検索を意識した Google 向けのタイトルを分けて設定できるなどの対策もできます。
ブログとして利用する
WordPress は一般的にブログメディアとして認知されていますし、ほとんどの場合そのような使われ方をしています。
プラグインや外部サービスの利用で、ソーシャルメディアとの連携も難しくありませんし、“ 更新型である ”ということは、SEO 上も非常に有利に働くので、コンテンツサイトとしてWordPressを運営することは、インターネットの世界で目立つためにはかなり重要なことなのです。
このブログでは、Zenbackというサービスを使っていますが、ソーシャルプラグインも簡単に導入でき、似たジャンルのブログからのアクセスが見込めてとても重宝しています。特に立ち上げ初期に導入するべきサービスです。
3.サイトの価値を最大限に高めていくことができる
これがぼくの中では1番重要な理由なのです。それは、サイトの価値を最大限に高めていくことができるという点です。具体的に言うと、ドメインの価値です。
まず、WordPress をビジネス向けのサイトとして利用する場合、そのカスタマイズ性により、ホームページ(コーポレートサイト)の様に見せる事ができます。このようなカスタマイズができることで、WordPress サイトは、無料ブログサービスとは圧倒的に信頼性が違います。「ちゃんとしたところだな」、という印象を与えることができるわけです。
それに、1つの WordPress で、ホームページとしてもブログとしても利用することができるので、これまたサイトの価値を高める上で非常に効率がいいです。
コンテンツを増やしサイトの価値をアップさせることができる
例えば、自社のホームページを持っていて、ブログはアメブロなどの無料サービスを使っていたとしましょう。この場合だいたい自社サイトとブログを相互にリンクさせています。ブログは定期的に更新をしていくかもしれませんが、ホームページはどうでしょうか? 更新したとしてもプレスリリース程度だったり、商品内容の差し替えだったりがいいところではないでしょうか? しかしこれだと非常に持った得ないです。
これの何が問題かと言うと、自社サイトのページが増えないのです。Google 先生のサイト評価がコンテンツ重視の方向になって来ているのを考えると、コンテンツが増える(=ページが増える)ということがどれほど重要か、想像つくと思います。
しかし無料ブログを使って記事を更新していっても、自社のサイトのページはいっこうに増えません。もちろん、ブログからアクセスを流すという戦略は取れますが、せっかく記事を更新するなら、わざわざ他社の無料ブログサービスのために、コンテンツを増やしてあげる必要はないわけです。
リアルな世界で言うと、サーバーは土地、ドメインは住所のことです。そしてそこに建てる店がホームページということになります。そしてインターネット上でこれらの価値を高める要素は、“ 質の高いコンテンツ ”です。にもかかわらず、コンテンツは誰か他の人が無料で公開している施設に預けているような感じです。さしずめ図書館に蔵書(コンテンツ)を提供しているといった感じでしょうか。。。
コンテンツジェネレートマーケティング
このようなモデルをコンテンツジェネレートマーケティングと言います。プラットフォーム(図書館という施設)を提供して、コンテンツ(蔵書)はユーザーにつくってもらうという方法です。
Wikipedia もそうですし、Yahoo!知恵袋や教えて!goo などのQ&Aサイト、ソーシャルメディアやブログサービスもそうです。ユーザーが自由にコンテンツを作ってくれるので、サイトの価値はどんどん高まります。ネット上ではコンテンツのあるところに人が集まるので、そこに広告を打ったり、会員登録を促したりといった戦略をとることができます。(もちろん、非営利のサービスもありますが)
で、何が言いたいかというと、コンテンツは自分の庭に置いておいたほうがいいということです。これによってサイトの価値を最大化していくことができます。WordPress はこれからもっともっと注目されそうな気がします。ぜひ、ビジネスに活用してみてください。
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