The Present Noteについて

WordPress を本格的にいじり始めたのは2012年の1月頃からでした。なぜ WordPress を扱う必要があったのか? それは、クライアントさんのサイトやランディングページのデザインをする必要があったからです。
ぼくはコピーライターです。コピーライターとは言っても、糸井重里さんのようなコピーライターではありません。広告コピーによって集客や販売を行うセールスコピーを書くライターです。セールスコピーライティングの目的は明確です。それはお客さんを行動させること。商品を買ってもらう、無料プレゼントに申し込んでもらう、資料を請求してもらう、問い合わせをもらう……。このような明確な目的を達成するための広告コピーを書くのが仕事です。
もう少し抽象的に表現するなら、セールスコピーの目的は主に2つです。

  • 見込み客を獲得する
  • 商品・サービスを売る

つまり、リードジェネレーション(見込み客獲得)のためのコピーや、セールスのためのコピーを書くわけです。そのためには、一般的なコピーライターが書くような耳障りの良いコピーでは目的を達成できません。「なんかこのコピーいいなぁ」ではダメなのです。明確な目的がある以上、優れたコピーとはその目的を達成するコピーでなければなりません。

広告費やサイト制作費を無駄にしていませんか?

ところで、実はデザインに関しても同じことが言えます。ほとんどの人はデザインを、「インパクトのあるデザイン」とか「スタイリッシュなデザイン」とか「可愛い感じのデザイン」とか、曖昧で漠然としたイメージで捉えています。当然、デザインに対する要求もこのようなイメージで表現され、そして評価されます。
でも、おかしな話だと思いませんか?
1000万円を売り上げる独創性のかけらもない素人くさい広告より、売上に効果があるかどうかも分からない、おしゃれでクリエイティブな広告の方が評価されるのです。ぼくたちが芸術作品を作ろうとしているなら別にいいんですが、ビジネスをしているならこれほど滑稽な話もないでしょう。
でもそういう風潮もだいぶ変わってきています。インターネットがビジネスのインフラになってきているからです。ネット上の広告では、消費者の動向を数字で把握できるようになっています。なので、効果的な広告なのか、それともすぐにでもゴミ箱へ捨てるべき広告なのか、簡単に、かつ客観的に判断できるようになったのです。

なぜ、ウェブデザイナーにサイト制作を任せてはいけないのか?

ただ、顧客を獲得するという目的のためにコピーを書いても、同じ目的でデザインをしてくれるウェブデザイナーというのは以外と少ないものです。そもそもデザイナーですからね。お客さんを行動させるプロ、モノを売るプロは、通常デザイナーではなくセールスマンです。しかもモノが売れなければビジネスが成り立たないわけですから、実はサイトの制作や広告の作成はビジネスの生命線です。
そういう重要な位置づけのものを、モノを売ることに関する素人に任せるのは如何なものでしょうか? ちなみにぼくはセールスコピーライターなのでモノを売るプロです。一般的なセールスマンがセールストークでモノを売るとしたら、セールスコピーライターは文章でモノを売ります。ただそれだけの違いです。
そういうわけで、セールスのためのデザイン、クリエイティブや印象・イメージなどの、主観的にしか捉えられないものではなく、明確な、売上を上げるという目的を達成するためのデザインというものが必要だと思ったのです。

素人でも本格的なサイトがつくれる時代
(しかも簡単に低コストで!)

ぼくは特にデザインやプログラミングなどを専門的に学んだことはありません。今に至るまで専門書や教科書的な書籍を買ったことも読んだこともありません。昔バンドをやっていた時に、自分たちのバンドのホームページを作ろうと思い、HTML を少しかじった程度です(必要な知識は全て Google 先生経由で、親切な方のブログやサイトから教えてもらいました)。
その当時からはだいぶ経っていますが、今はとても便利な時代です。素人でも、あまり時間もかけずにそこそこのウェブサイトが作れてしまいます。専門的な知識もそこそこで OK。しかも多くのことが無料でできます。そしてありがたいことに、プロの方達が必要な情報や知識を公開してくれています。
特に WordPress にはお世話になっています。「こんなサイトを作りたいな〜」とか「こんな機能を付けたいな〜」と思ったら、だいたいのことは WordPress でできてしまいます。その汎用性の高さには本当に驚かされます。ウェブ上で展開できるサービスは、ほぼ全て WordPress があればできてしまうのではないかと思う程です。
(実際、ブログを始め、いわゆるホームページ、SNS などの会員サイトに、ショッピングサイト、動画プレイヤーや写真スライドショーなどを備えたのギャラリーサイト、さらにはメールマガジンの配信などなでこなせます……いや、ホント万能すぎ)

WordPressは、もしかしたら万能ツールかも知れない……

そんなこんなで WordPress をいじっていくといろいろ出来過ぎるもんで、その魅力にはまって行ったわけです。ですが、ネットで検索しながら、調べながらの実践だったので、仕入れた知識やテクニックなどを忘れないようにメモしておく必要がありました。そこで、

  • いつでも見返せる
  • 検索したら欲しい情報をすぐ見つけられる
  • 改めて読んだ時でもちゃんと理解できる

という目的で作ったのが、この『 The Present Note 』というサイトです。どうせまとめるなら多くの人に役立ててもらおうと思い、ネット上にブログとして公開しました。また、個人的にもマーケティングに使えるだろうということも期待して、ただのメモでは終わらないコンテンツを作って行こうと立ち上げたわけです。
このサイトには、主に WordPress をビジネスに活用する上で必要になる知識やテクニックなどを公開していっています。ただオシャレでかっこいいデザインをしたいという方には役に立たないかもしれません。
WordPress を使うといっても、それはあくまでメディアの1つとしての位置づけです。商品・サービスがあって、そしてマーケティングがあってこそメディアは活かされます。WordPress は確かに万能に近い機能があるとすら感じます。でも、WordPress があれば全てがうまくいくというわけではありません。繰り返しになりますが、良い商品・サービスがあり、戦略的に考えられたマーケティングがあって機能するものです。ですので、全ての問題を解決してくれる “何か” がある、と考える救世主願望のある方にもお役に立たないでしょう。
とは言え、自社の情報発信の媒体としてこれほど使い勝手の良い(かつ低コストな)ものはないと思います。そこそこでも使いこなせれば、ビジネスに大きなインパクトを与えてくれるでしょう。これからも、 WordPress を自社のメディアとして活用して行きたい人にとって助けになるコンテンツを提供していきたいと思います。
長々とお読み頂きありがとうございました。